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金融機関が融資で重要視する「格付け」とは?!

いつもありがとうございます。

「群馬創業融資センター@太田」事務局です!

金融機関が融資をしている企業を評価する作業のことを「格付け」といいます。

この格付けは毎年行い、評価によって融資金利や融資枠に影響します。

格付けに影響するポイントを抑えることで、融資条件を有利にすることも可能になります。

格付けに影響する2つのポイント

企業評価ともいえる格付けを決定する際に金融機関は、まず一次評価として決算の数字に基づく評価の定量分析を行います。

そのうえで、経営者の経営能力や会社の総合力といった目には見えない評価の定性分析で二次評価を行い、格付けを決定します。

  1. 定量分析・・決算評価
  2. 定性分析・・数字以外の会社の評価

格付けの基礎となる評価は定量分析、最終的な補正的評価が定性分析となります。

評価方法は金融機関によって微妙に異なる

一次評価である定量分析と、二次評価の定性分析をどの程度まで重視するかは、金融機関によって異なります。

都市銀行では一次評価:二次評価が8:2の割合、地方銀行や信用金庫、信用組合で7:3か6:4程度の割合といわれています。

ただし、実際は個々の金融機関の経営方針や、さらには支店ごとの判断によって変動があったりします。

地域密着で小規模事業や新規先に積極的に融資をしていこうと考えている金融機関であれば、一次評価が多少厳しい企業でも二次評価でカバーして格付けを上げていこうとする傾向があります。

二次評価は金融機関担当者の主観的な部分が反映されやすいので、そういった部分をなるべく排除していこうと考える金融機関であれば、二次評価はあまり考慮しないでしょう。

格付けは金融機関によって、さらには支店の担当者によって違いがあります。

金融機関担当者と良好な関係を築くことは、格付けアップに影響することもあるのです。

定量分析で考慮される主なポイント

決算書の分析評価となる、定量分析(一次評価)で考慮される経営指標は、主に次の4項目になります。

1.安全性項目

自己資本比率 自己資本÷総資本
ギアリング比率 他人資本(有利子負債)÷自己資本

 

2.収益性項目

売上高経常利益率 経常利益÷売上高
総資本経常利益率 経常利益÷総資本
当期純利益の推移 直近3期の黒字状況

 

3.成長性項目

経常利益増加率 当期経常利益÷前期経常利益
売上高 売上高の増加
営業利益 営業利益の増加

 

4.債務返済力

債務償還年数 (有利子負債-運転資金)÷キャッシュフロ-額
インタレスト・カバレッジ・レシオ (営業利益+受取利息配当)÷支払利息割引料
キャッシュフロー額 税引後当期純利益+減価償却費

格付け評価を上げるための判断として、上記の指標を改善していくのもよいでしょう。

 

定性分析で考慮される主なポイント

経営者や会社の総合評価となる定性分析(二次評価)で考慮される主なポイントは次の2項目です。

1.将来の返済能力

 

2.潜在的な返済能力

 

決算状況がいまいちでも、定性分析で考慮されるポイントを上げることは可能です。

そのためには、日頃から金融機関担当者とのコミュニケーションを密にして、情報収集・情報提供を積極的にしていくことも必要です。

まとめ

格付けを上げるというと、なんだか上から目線で見られている感じがする。

金融機関のために仕事をしているのではない。

そう、思われる経営者もいるかもしれません。

たしかに、格付けのためにという意識ならそうでしょう。

しかし、格付けの内容をみてみると、格付けで考慮されるポイントを上昇させることは、企業のためであるということは感じ取れるのではないでしょうか。

自社の決算状況や、会社の総合的な部分のレベルアップを図ることで、結果として格付けも上がります。

格付けで考慮されるポイントは自社の成長指標でもあります。

視点を変えると、なんだか監視されている、という気持ちも「自社のため!」という考えにもなります。

自社の成長の判断基準がない場合は、格付けで考慮されるポイントを一つの基準にしてみるのも良いかと思います。

今日もご覧いただきありがとうございました。

 

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