日本政策金融公庫の融資を通過させるには、クリアすべき前提条件があります。
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以前からこの前提条件をクリアしておかないと通過確率は大幅に下がることはお伝えしてきていました。
今回公庫担当者との話の中で、改めてこの前提条件は重要だなと感じたのでお伝え致します。
融資通過前提条件③:自己資金
日本政策金融公庫の融資審査で重要視されるポイントの王様は「自己資金」です。自己資金をどれだけ貯めてきたかで、融資通過確率は大きく変わってきます。
ハッキリ言ってしまえば、自己資金ゼロ、つまり創業資金の全額をフルローンで借り入れる場合は、融資審査通過確率は限りなくゼロに近いでしょう。
この自己資金ですが、今ある手持ち資金だけでなく、創業のために既に支払った分も自己資金に含めることができます。
この事実については、インターネットであれこれ調べている人ならご存知かもしれません。
ですが、融資支援の最前線現場にいる私の感覚からすると、これは「形式的」な色合いが強い気がします。
実際に、公庫の担当者からも次のような話をききました。
というわけなんです。
つまり、創業のために既に支払った分も公庫の審査上「自己資金扱い」とすることはもちろんできるけど、だからといって現在の手持ち資金が限りなくゼロだと、それって経営者として計画性がなさすぎるのではないですか?
という裏の声があるわけです。
経営者なら、全体の創業資金がどれだけかかって、どれだけの借り入れが必要になるのか?
創業後の運転資金がどれだけかかって、キャッシュがどのタイミングで潤沢になってくるのか?
という計画を立てる必要があります。
公庫融資には計画性も評価されますので、融資が受けられるかどうかわからないのに、手持ち資金がゼロになるまで先行投資してしまうのは非常にリスキーとも捉えられてしまうのです。
とはいえ、ビジネスは計画通りにいかない!
というあなた。
厳しいようですが、その考えをもっている限りビジネスは成功しません。
それでも起業したいのであれば、苦手分野は専門家に依頼して計画を一緒に練り上げていくことをオススメします。
融資通過前提条件①:実務経験
実務経験がどれだけあるか、は公庫の融資審査上大きく影響します。
とはいえ、仕事としての実務経験全くない場合でも融資審査が通過しないということではありません。
私がご支援させて頂いた例ですが、クライミングが好きすぎて、フリークライミングジムで創業された方もいます。
実務(働いた)経験はないけど、業界を熟知している場合は審査もスムーズにいく傾向があります。
自分がオーナーシェフとなる飲食店で起業する場合は、実務経験無しでは融資の通過は難しいでしょう。
シェフなど、いわゆる職人芸的な仕事の場合は、今すぐ起業したいパッションを持ちつつも、まずは修行を積むことをオススメします。
融資通過前提条件②:公共料金などのライフライン支払い
公共料金、家賃などのライフライン的な支払いの遅れが多いと印象がよくありません。
日本政策金融公庫で融資を受けようと考えているならば、少なくとも遡って6か月分は下記の支払いの遅れがないようにしておきましょう。
- 電気
- 電話
- ガス
- 水道
- 家賃
まとめ
日本政策金融公庫融資はやっぱり自己資金、業界経験、公共料金の支払い状況が大事という話!でした。
私のブログを読んでいただいている方からすると「いまさら」的な感じがするかもしれませんね。
でも、重要だから何度もお伝えすることが大切なんです。
さあ、公庫融資はすんなり通過させて、ビジネスを一気に加速させていきましょう。
どんなに夢や熱意があったとしても、精度の高い事業計画書を作成しなければ、融資審査通過の確率は下がってしまいます。
自分で融資申請するのには不安がある
事業計画はあるけど審査が通るレベルか心配だ
という方は、ご自身で融資申請される前に、一度税理士などの専門家に相談することをオススメします。
群馬創業融資センターは夢を持って創業される経営者様を応援しています!
今日もご覧いただきありがとうございました。