日本政策金融公庫の『創業計画書』マニュアル~6.お借入の状況~
創業計画書の「6.お借入の状況」欄には、銀行借入やローン返済がある場合に残高と返済状況を書きます。
融資を通過させようと隠しても、借入状況は公庫には必ずバレます。
借入残高があるものは、漏れなく記載しましょう。
ローン情報を隠しても日本政策金融公庫にバレてしまう理由
融資申請時には、創業計画書に既存のローン残高や借入先を記入することになります。
この場合、審査を有利にしようと借入があることを隠す人もいるかもしれません。
ですが、ローン情報を隠すことだけは絶対にやめましょう。
日本政策金融公庫には絶対にバレるのです。
なぜなら、個人信用情報機関でローン情報を調べることができるからです。
現在の借入状況だけでなく、過去の延滞や焦付き歴・破産情報もみることができます。
隠すだけ無駄です。
印象が悪くなるだけです。
創業計画書には最初から正しい情報を記入しましょう。
「お借入の状況」欄に書く内容
全ての個人的借入について残高がある場合は「6.お借入の状況」に記載します。
具体的には、
- 住宅ローン
- 車のローン
- 教育ローン
- フリーローン
- カードローン
- クレジットカードのキャッシング
- 親族や知人からの借入
などです。
ア〇ムや、アイ〇ル、プロ〇スなどの、いわゆる消費者金融も含む全ての個人的ローン残高があれば、「6.お借入の状況」に書きます。
なお、事業資金は除くことになります。
ローン情報はCICで自分で調べることができる
過去に自分がどんなローン情報があったかを、CICという信用情報機関で調べることができます。
利用手数料が1,000円かかりますが、情報を取得することで、公庫サイドに正しい情報を提供することができます。
マイナス情報がないか、心配な方はCICでご自身の信用情報をチェックしてみましょう。
融資通過が厳しくなる前提条件とは?
創業時に比較的借りやすい日本政策金融公庫の創業融資ですが、それでも過去5年間に破産等の債務整理歴があると融資を受けるのは厳しくなります。
また、破産の理由が事業を理由にしたものならまだしも、ギャンブルなど私的理由で債務整理をした場合はより審査通過のハードルが上がります。
一度融資申請をしてから審査が通らず否決となった場合、否決の履歴が日本政策金融公庫に残ることになります。
一度否決になると、半年以上経たないと再申請できない可能性があります。
むやみに融資申請するのはやめて、債務整理から5年経過するまでは貯蓄をするなり、起業の準備期間と割り切りましょう。
まとめ
創業計画書の「6.お借入の状況」は借入残高があるものは漏れなく記載しましょう。
融資審査に不利になるかもしれないといって、隠したり嘘をつくのだけは絶対にやめておきましょう。
日本政策金融公庫サイドには融資情報がバレてしまいます。
事業計画を作成する際には、既存の借入返済額も考慮して計画を作成しますので、毎月の返済額は返済予定表などで確認しておきましょう。
どんなに夢や熱意があったとしても、精度の高い事業計画書を作成しなければ、融資審査通過の確率は下がってしまいます。
- 自分で融資申請するのには不安がある
- 事業計画はあるけど審査が通るレベルか心配だ
という方は、ご自身で融資申請される前に、一度税理士などの専門家に相談することをオススメします。
群馬創業融資センターは夢を持って創業される経営者様を応援しています!
今日もご覧いただきありがとうございました。